子供がごみについて勉強することで社会のことを知るきっかけになる
ごみは環境問題だけでなく、ごみ処理の仕組みが社会の基盤を支える大事なことです。子供がごみの勉強をすることは、社会の仕組みを知ると同時に、ごみを処理する仕事や新しい技術を生み出すことの大切さを知るきっかけとなるでしょう。
ごみの環境問題は、燃やすことで有害物質やオゾン層破壊などの環境に悪影響をもたらすものを削減するという意味があります。地球温暖化や気象異常などが話題となっていますが、ごみの環境問題は忘れてはいけない大事なテーマです。例えば、自治体のごみの処理で取り上げられることが増えたのは、ビニールごみと燃えるごみを分けたことです。いわゆる、ダイオキシンの発生が問題となり、学校から焼却炉が消えたのもその一環です。そして、自治体は一定以上の温度で焼却することによってダイオキシンを出さない技術をごみの焼却施設に導入し、新たなごみ処理の方法を生み出しています。
しかし、一部の自治体では施設の導入が間に合っていないところや予算の問題でいまだにビニールごみと燃えるごみを分けていないところもあります。その地域にだけずっと住んでいると気づかないごみ出しの違いがあることには、大人でも気づかないことが多いでしょう。そのため、子供たちが自分の住んでいる自治体でビニールごみを分けているのが常識化していて、違う方法があるという事実に驚くこともよくあります。これも子供にとっては地域社会の違いを知るための勉強です。
ごみ処理問題と関連して、海洋のごみ問題などもテーマとして取り上げられることが増えています。それを原因としたレジ袋の有料化などはよく知られており、社会全体での変化を迫られています。子供は「なぜそのようなごみに関連した社会の変化が起こったのか?」を知ることで、現代社会に起こっている異変や直面している問題を知ることが出来ます。子供が「ごみとレジ袋がどうしてつながるのか」を勉強することで、新たな分野を学べるでしょう。それは、海洋の環境問題や生態系の問題、消費の問題などを調べて自分たちの知識としてまとめることに繋がります。このように、社会とごみは密接につながっており、子供はその勉強をすることでさまざまな知識を身につけられます。