ごみの種類と捨て方は多種多様

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夏場のごみの臭い対策になる酢の使い方とは

ごみの臭い対策

キッチンにおける夏場の悩みとして多いのが、ごみ袋に捨てた生ごみから独特の刺激臭が強くなることです。生ごみは、水分と栄養が多いことで空気中の雑菌の餌になるため、繁殖をしてしまいます。さらに、夏場は高温多湿になることから雑菌の菌糸の成長が早く、餌となる生ごみを分解する際に出す腐敗を促す酵素が刺激臭の正体です。腐敗臭を放置すると家中に充満して不快な気持ちになってしまうだけでなく、強い刺激臭に誘われてゴキブリやハエなどの害虫を呼び寄せることになりますので、すぐに対処することが重要になります。

生ごみの腐敗臭対策として、家庭の知恵として昔から受け継がれているのが酢を使った防臭方法です。生ごみを捨てる袋の中に、ティッシュもしくはキッチンペーパーを2枚ほど敷きます。お酢と水を1対1の割合で混ぜ合わせた溶液を作り、それを敷き詰めたティッシュもしくはキッチンペーパーに振りかけるだけです。

お酢と水を混ぜた溶液を振りかけることで臭い対策ができる理由としては、お酢はアルカリ性に属しているためです。生ごみを分解する際に出す腐敗を促す酵素は酸性に属しているため、アルカリ性のお酢を加えることで中和できることから臭いを抑えることができます。さらに、お酢の中には強い殺菌抗菌力があるため、生ごみに付着した雑菌を減少させることも臭い消しができる理由です。

酢を使った防臭方法

ただし、刺激臭を抑えるためのお酢を使う際の注意点としては、必ず純米酢や黒酢など何も添加されていないタイプを使用することが鉄則です。すし酢などの調味酢の中には、砂糖や出汁などの添加物が入っています。当然ながら砂糖や出汁は雑菌にとって繁殖を促す栄養源になってしまうので、逆に臭いをきつくしてしまう要因になってしまいます。加えて、調味酢は料理で使いやすいように濃度を調節されているため、殺菌抗菌力も落ちていることから使用しないようにしましょう。

もう一つ知っていてほしいことはお酢を使っての消臭方法にも限度があり、秋や冬などの気温や湿度が高くない時期はこの方法で十分ですが、春や夏場などの気温と湿度が高くなると完全に防ぐのは難しいです。春と夏においては必要のない新聞紙で包んで捨てる、もしくは最近発売されている臭いを外に漏らさない袋を利用するなどの対策をすると良いでしょう。